PROJECT: WAKUWAKU (Team: VISTORA)
WAKUWAKU Project
~手話を母語にする子どもたちに、ワクワクを~
プロジェクトの原体験とビジョン
聴覚に障害のある子どもたちが直面しているのは、単に「音が聞こえない」ことではありません。日本語が未発達な段階にある子どもたちにとって、文字主体の字幕では物語の真の意味にアクセスしきれないという課題があります。
■ コンセプト
字幕の次は「手話翻訳」という新しいスタンダードをつくる
私たちは、テクノロジーと日本手話を通じて、すべての子どもが物語の世界に没入し、心からワクワクできる環境を目指します。
なぜ「手話翻訳」が必要なのか
💡 わかる:「意味・感情・文脈」を届ける
日本語の読み書きを習得する途上にあるろう児にとって、字幕だけでは物語の意味や登場人物の感情、細かなニュアンスまで十分に届かないことがあります。手話を通じて、物語をより直感的に理解できるようにします。
🌱 まなぶ:言語獲得のサポート
幼少期に豊かな言語(手話)環境に触れることは、思考力や自己表現を育む大切な土台となります。ネイティブサイナーの手話を見ることにより新たな学びにつながります。
🤝 つながる:家族と一緒に楽しむ
手話があることで、親子で同じ物語を共有しやすくなります。
私たちの「手話翻訳」へのこだわり
~ただ訳すのではなく、子どもに届く表現へ~
私たちは、日本手話を第一言語とする「ろう者」自身が翻訳を担当することにこだわっています。
原作の意味を大切にしながら、子どもたちが見てわかる手話表現に翻訳します。
当事者の視点を取り入れ、より自然で伝わる表現を目指しています。
取り組みと今後の展開
WAKUWAKU Projectでは、手話翻訳を子どもたちに届けるために、技術開発とコンテンツ制作の両面から取り組みを進めています。
取り組み
01オーバーレイ表示システムの開発
映像そのものに手を加えず、画面上に手話翻訳を重ねて表示する仕組みを開発しています。コンテンツホルダーの負担を抑えながら、手話付き視聴の選択肢を広げることを目指しています。
02YouTubeへの直接埋め込み
アニメ制作会社や映像編集の専門家と連携し、手話翻訳を組み込んだ動画コンテンツの制作・提供を進めています。
実績
「まんが日本昔ばなし」手話翻訳版の公開
- 公開日:2026年5月5日
- 協力企業:株式会社愛企画センター
- 撮影協力:株式会社アステム
- 手話翻訳:BAFURO 様、五日市 十夢 様、西脇 萌華 様
今後の予定
■ パートナー企業の募集
映像に直接手を加えずに手話翻訳を表示できるオーバーレイシステムは、コンテンツホルダーの負担軽減につながります。
この仕組みを活用し、手話付きコンテンツの提供に取り組む企業・団体を募集しています。
■ ニーズ調査とシステム改良
5月5日の公開以降、視聴者アンケートを通じてニーズを把握し、より使いやすいシステム開発につなげていきます。
■ ろう翻訳者の拡大
子ども向けコンテンツに関わるろう翻訳者・手話表現者を増やし、より自然で伝わりやすい手話翻訳の体制づくりを進めます。
